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2021.6.1
こんにちは、ユニバーサルトラベルビューロー休憩部顧問のJIN(ジン)・ギスカンです。
本日6/1~6/20まで愛知県も「緊急事態宣言」が延長になり外出自粛、会社もテレワーク推進で、休憩部もテレワーク中での休憩?の合間に投稿ということになり初回投稿に続きおすすめの本をご紹介したいと思う。
こんな時はやっぱりパンチの効いたハードボイルド小説がピッタリだ!
ご紹介しよう船戸与一さんの「猛き箱舟」だ。
四百字詰め原稿用紙にして2,000枚の大作、文字数は実に約80万文字、このボリュームはそれが必要とされるだけの大きな世界観、大きなテーマが詰まっている途方もなく大きな冒険小説でありハードボイルド小説でもある。
生涯で何度か頭をガツーーーンとやられたような本に出会うこともあるが、船戸与一さんの本はとにかく参った、全身をぶち抜かれるような、かといって気が抜けるわけでもなくパワフルでエネルギッシュな展開は船戸与一さん以外見当たらない。
舞台は熱砂の西サハラ、ポリサリオ解放戦線(*1)の反植民地闘争で苛烈な日差しの下に飛び交う銃弾と砲弾、謀略、戦闘、裏切り、サバイバル、激しくぶつかり合い、混ざり合い、あるいは反発し、とにかくあり得ない小説の格闘技だ。
そこに、ひとりの世間知らずの青年が冒険の中で傷つき、絶望を体験しそこからひとまわりもふたまわりも大きくなる「大人の男」として成長してゆく物語でもあり、こんな日本人いる?いたらカッコイイ、傷だらけの英雄を応援したい。
最後に、体力気力の萎えているときはお勧めできない。
あと、移動中の電車やバスなどでは絶対に読まないように!
間違いなく目的駅を過ごしてしまいます。
息が荒くなるので病気か変態に間違われないように。
だからテレワーク中の今、家で読むには最適なのだ。
そして一気読みをお勧めする!
乾いたのどを潤し水分補給を忘れないように。
読み終わったころは体重が確実に3キロばかり減っているだろうから、上質な和牛とフランス系赤ワインのフルボディで疲れ切った体力を癒してほしいが、おすすめはやっぱりジンギスカンとビールだ。
機会があればユニバーサルトラベルビューローの和牛会にご招待しよう。
なかなか愉快で楽しいぞ!
船戸与一、猛き箱舟…とにかくヤバイ作家、ヤバイ本だ!
そろそろ、休憩時間も終わりか~、仕事に戻るかな。
(*1)ちなみに西サハラ、ポリサリオ解放戦線とは。
西サハラにおける独立国家建設を目指す武装、政治組織。同地域を実効支配するモロッコと対立し、アルジェリアの支援を受け、西サハラ南部のゲルゲラートで、モロッコの西サハラ占領に対する抗議活動をしていたサハラーウィ(西サハラに暮らしてきた人々)をモロッコ軍が排除。これを停戦違反としたサハラーウィは攻撃を開始して起こった戦線。
残念ながら20020年11月中旬、アフリカ最後の植民地で、戦闘が再開した。現在も戦闘が続いている。
停戦、終戦を祈る。
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▲写真は札幌の「だるま本店」(ジン・ギスカンのおすすめはのお店)、ちなみにマトン肉だ。マトンは生後2年以上から7年程度まで成長した羊の肉で、羊肉独特の牧草のような香りが強いのが特徴。こちらは大人の肉ですから、肉はラムより引き締まっており、見た目にも赤みが強いのが特徴。
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