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2023.3.16
こんにちは、ユニバーサルトラベルビューロー休憩部顧問のジンです。
少し前になりますが2月初旬福島県に企画下見に行って参りました。郡山駅前のホテルに前泊し翌日よりレンタカーを借りて会津若松、母畑温泉、三春と比較的コンパクトに回って来ました。
冬の福島は雪深いイメージ強かったのですが全く雪がなくむしろ名古屋と大して変わらない陽気でした。今年は雪が少なく地元の方は助かっているとは言ってたけどね。
はじめに、福島を簡単にご紹介しておこう。
福島って全国3位の広大な面積を有する大きな県で、大きく地形を盾に3方部エリアに分かれてます。TVの天気予報では「明日の会津は雪、中通りは曇り、浜通りは晴れ、、、」などこんな呼び名をする。日本側寄り越後山脈の方が「会津地方」でこっちの冬は降雪が多いところ。観光地としては猪苗代湖や五色沼など自然豊かで、幕末の新選組や白虎隊など幕末の起こした戊辰戦争などは有名ですね。会津から奥州山脈を境に「中通り」と呼ばれる地方は県庁所在地など福島市や郡山市など都心部に位置し桜などの花や果汁が有名です。太平洋に面した温暖な気候の「浜通り」など同じ県内でも特色があり四季を通して楽しめる魅力なところだと改めて確認しもっと福島を知りたくなった。
さて、本題ですが今回の主目的は「第47回2022年プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」日本一の宿を体験すること。日本一の宿の常連宿といえば石川県和倉温泉「加賀屋」、2022年は王者加賀屋を抑え、堂々の日本一、ここがふくしま母畑温泉 八幡屋なのだ。
母畑温泉は、今からおよそ、900年程前、八幡屋は八幡太郎義家の愛馬の傷が治った霊泉の上に建てられた宿というところから、「八幡屋(やはたや)」と名付けられました。戦で傷だらけになった馬を山中の谷の水で布を浸みさせ傷口に包んでいたところ元気になったという。のちに岩間から湧き出る温泉が混じっていることを義家が知ったそうで、同様に兵士たちにも傷が治り、義家は、「これこそは、わが源氏軍への山神のお助けに違いない。」とばかりに、湯の湧き出る岩の上に母衣(ほろ)を捧げ、旗を立てて祀り、この地を後にしたと云われて、湧き湯で治った兵士も士気が上がり戦いにも勝利したそうです。母衣(ほろ)と旗を祀った土地は、その後、「母衣旗(ほろはた)」と呼ばれ、いつしか訛って「母畑(ぼばた)」と呼ばれるようになったそうだ。傷口への温泉効能と勝負での機運など縁起がよさそうだ。
郡山からの母畑温泉までの道中は整備された国道から途中山間に向かい少し寂しい里の風景が続くが山のふもとの小高い丘に八幡屋は存在感をあらわに出迎えてくれた。
一人なので玄関に横付けせずレンタカーを駐車場に向かい止めるやロングダウンを着た女性ドアマンが近寄り、「いらっしゃいませ」の何気ない対応にホッとする。続けて名前を告げるや「はい、お待ちしておりました」と基本的な受け入れに少し安堵。
重厚感ある玄関ロビーに招かれ、開放感ある吹き向けに高級感を感じる。ロビーラウンジで担当代行と企画打ち合わせを済ませ、館内を案内してもらった。客室は12.5帖の和室をメインに全室から阿武隈山渓の大自然が織りなすパノラマが拡がる。
客室内は少し古い感じはそれがいい味をだしていて、所どころ清掃などきれいにお手入れしてあり流石!の一言です。
東月館と西月舘があるが変わりはない。会食場となる大宴会、小宴会場は畳にテーブルイスで、グループ毎にセッティング、まだ感染対策中ということもあり、余裕も持った配置をしてあった。
お風呂自慢でもある八幡屋の名物露天風呂は、やや難、というのも施設が大きいので宿泊棟からの露天風呂までの移動に宿泊棟から食事棟、エレベーターに乗り、渡り廊下を経てまたエレベーターと時間かかかる。ただ、そこまで行く価値、スケール観は圧巻!贅を尽くした巨石は、中国東南部、福建省にあるアモイの岩壁から採掘された自然石が使われて男性風呂には、たて約8メートル、よこ約3メートル、重さ約60トンもの石を切り出しくりぬいた湯船が置かれ、女性風呂には、3つの自然石をくりぬいた湯船が置かれていて庭園大露天風呂はまさに解放感満点で大自然の包まれる心身癒されること間違いなしです。
時期的に寒かった。。。。が。
料理はというと、これをひとりでしかもボッチで食べるのかと思うと寂しさはあったが、豪華で贅を尽くした彩り豊かな食材に品数、でその寂しさを紛らわせてくれ、十分堪能した。今後ご利用される弊社のお客様も満足してくれることは間違いだろう。
チェックイン時、夕食、温泉など客の姿もまばらであったが翌日、朝食会場に行くとほぼ埋まっている状態、まだ県外からは少ない時期とのことでしたが地元団体客、個人を中心に宿泊されていたとのことで久々の賑わいを肌で感じ、業界人として嬉しかった。
最後に、八幡屋さんの良さはやはり、お客を迎え入れる温かい気持ち、お声かけなど、一言ひとこと丁寧でぬくもりがある、これを本当の「おもてなし」というのではと。当たり前のことだとは強調しないが、この仕事が好きで、働いている方も八幡屋が好きで、誇りに思っていないと、心にこもった言葉は出てこないだろう。それもマニュアルにない自分の言葉で。「本当によく来て下さった」とその気持ちをもって接することに尽きる。この姿勢から客室、お料理、お風呂などすべてが生かされる。社員教育といい人材採用しているんだろ~なと。
日本一のお宿なので少し気高く敷居が高いのではと行く方も気取ってしまいがちですが、八幡屋さんは全然違う。とてもリラックスさせてもらえる。仕事やストレスなど一気に吹き飛ばし心身落ち着かせてもらえる、ぬくもりのあるお宿です。チェックアウト時は、若女将はじめ総出で見送りをいただき大変お世話になりました。
是非、一度、いや何度も訪れご利用いただければと思いまよ。
2022年度、ふくしま・母畑温泉。八幡屋の総合日本一のホテルデータ
◎総合第1位
◎もてなし部門(第2位)
◎料理部門(第3位)
◎施設部門(第1位)
◎企画部門(第1位)
プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選とは、
ホテル・旅館100選は全国の旅行会社による投票を集計し100選施設を選出するもので、観光業界で最も歴史のあるランキングイベントです。1976年の第1回以来、今回で45回を迎えます。投票は10月に全国の旅行会社(旅行業登録1種、2種、3種)の本社や支店、営業所など1万5982カ所に、投票案内を掲載した「旬刊旅行新聞」と投票用紙(専用はがき)を直接送り、実施しました。返信いただいた投票ハガキを集計し、「もてなし」「料理」「施設」「企画」の部門ごとの100選および、4部門の合計点からなる「総合100選」
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【関東発】2022年度(第47回)プロが選ぶ日本のホテル・旅館100で総合1位「ふくしま母畑温泉 八幡屋」日光東照宮と鶴ヶ城・大内宿